クロノスタシス

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クロノスタシスの歌詞の意味:考察【BUMP OF CHICKEN】

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イノ

2022年4月11日にBUMP OF CHICKENの新曲「クロノスタシス」が配信リリースされました。

 

曲名のクロノスタシスとは

アナログ時計に目を向けた瞬間、秒針の動きが遅く見えてしまう現象の事を言います。

 

一瞬、時間が止まったような、時間を失くしたような感覚というのでしょうか。

 

時計、時間を見つめるたびにそういった現象が自分の意図せず、日々行われているということです。

 

この曲のタイトルは歌詞の内容とどのように意味を成してくるのか、実際に歌詞を見ていきましょう。

 

この曲は2022年名探偵コナンの映画主題歌に採用されていますが、映画の内容を一切考慮しない解釈となっていますので、一解釈としてご覧いただけると幸いです。

 

 

歌詞解釈一覧はこちら>>

 

世界は失うことの繰り返しで回っている

もう一度ドアを開けるまで

ノルマで生き延びただけのような今日を

読まない手紙みたいに重ねて

また部屋を出る


明け方 多分夢を見ていた

思い出そうとはしなかった

懐かしさが足跡みたいに

証拠として残っていたから
 

大通り

誰かの落とした約束が

跨がれていく

  

 

昨日と何も変わりのない今日。

 

死ぬほど辛くもないけど、良くもない、今日。

 

良くもないから、少し何かに躓いただけで不幸になった気分、そんな時ってないでしょうか。

 

この気持ちに共感できたあなたはこの曲を聴く意味が大きくあると思います。

 

 

布団の中で見てしまった過去に思い描いた自分のあらゆる理想のこと、きっとどこかで諦めていること。

 

歌詞に「懐かしさ」が証拠、と書かれているので思い出として一度しまった気持ちなのだと思います。

 

しまってしまった、一度諦めてしまった気持ちだから思い出そうとはしなかったのです。

 

 

大きな通りで沢山の人が流れています。

 

「誰かの落とした約束」

 

沢山の人の中でもあなたと同じように何かを過去にして、歩いている人が他に沢山いるのだと思います。

 

しかし、その過去はあなたに取って大事なものでも、隣の人には全く意味のないことかもしれません。

 

なので、「跨ぐ」といった少し無礼でそっけない動作が描かれているのでしょう。

 

 

持たざる者に場所はないのか

この街は居場所を隠している

仲間外れ達の行列

並んだままで待つ答えで

僕は僕を どう救える


飾られた古い絵画のように

秒針の止まった記憶の中

何回も聞いた 君の声が

しまっていた言葉を まだ 探している

 

世の中の風潮的に「しっかりとした夢があって、目標に向かう人」が正義、というイメージがあります。

 

逆を取ると諦めた人の居場所なんてないように、追いやられたように思えてしまいます。

 

別に悪いことをしたワケではないのに。

 

これは決してあなた一人の状況ではありません。

 

沢山の人が自分の居場所がここなんだって、胸を張って言える人って中々多くはないと思います。

 

みんな似たもの同士、だけど違う人間、同じような気持ちを抱えて今日もぞろぞろと人の流れを作っています。

 

そんな中であなたはあなたの人生をどうしたいでしょうか?

 

 

「飾られた古い絵画のように」

 

絵画は購入して飾り立ての頃はきっと嬉しくて毎日のように眺めていたことでしょう。

 

この絵画はあなたが過去に思い描いた大事な目標や思い出。

 

いつの間にか見なくなった大事な物を表しているのではないかと思います。

 

 

タイトルの「クロノスタシス」の現象のように人生においてはたった一瞬の出来事、失くしたものは些細な物なのかもしれません。

 

でも、流れる人混みの中に自分を動かす、あの時感じた思いを時折探してしまっているのです。

 

 

進まなくても、進んでいる

ビルボードの上 雲の隙間に

小さな点滅を見送った

ここにいると教えるみたいに

遠くなって消えていった


不意を突かれて思い出す

些細な偶然だけ 鍵にして

どこか似たくしゃみ 聞いただとか

匂いがした その程度で


臆病で狡いから

忘れたふりをしなきゃ

逃げ出しそうで

 

空に消えていったのは飛行機でしょうか。

 

自分は立ち止まっているのにピカピカと光る点滅はあっという間に空の彼方へ消えてしまいます。

 

自分より圧倒的に早い物と比較してしまうと自分の位置が残酷にも際立って感じてしまいます。

 

 

過去に自分は何をそんなに頑張っていたんだろう。

 

同じ状況ではないけど、何となく見た景色、仕草、着ていた服や履いていた靴、季節や天気に昔の自分を思い出してしまう事あると思います。

 

 

また頑張って挫けることがとても怖くて辛いから、思い出さないようにしないと行列にすら並べないような感覚になってしまいそうだから。

 

 

頑張らなくて良い、せめて自分には、、

例えば未来 変えられるような

大それた力じゃなくていい

君のいない 世界の中で

息をする理由に応えたい


僕の奥 残ったひと欠片

時計にも消せなかったもの

枯れた喉を 振り絞って

いつか君に伝えたいことがあるだろう
 
 
それっぽい台詞で誤魔化した

必要に応じて笑ったりした
 
拾わなかった瞬間ばかり どうしてこんなに

今更いちいち眩しい

 

決して生きる理由は大きな物である必要なありません。

 

あなたが中心、あなたの中の世界、宇宙の中で良いと思える道を歩いていけば良い、とこの歌詞は伝えているのだと思います。

 

 

ここで初めて「君」が出てきますが、その前までの歌詞と繋げるとなるときっと「過去のあなた」のことでしょう。

 

何かを諦めたあなた、それを続けていたあなたとはお別れして今のあなたがいます。

 

いくらそんな自分とお別れしようとまた何度も選択することの繰り返しが人生なのです。

 

それは「思い出」としてあなたの中で辛いものでも悲しいことに輝き残り続けるのです。

 

時間が流れようと忘れても消すことはできません。

 

 

「息をする理由に応えたい」「いつか君に伝えたいことがあるだろう」

 

過去の自分と別れて、諦めた自分に何ができるのだろう、大それたことはできません。

 

それでも過去の自分に伝えるべきことは何なのでしょうか?

 

 

選択をしたのはあなた、時計は回る

この街は居場所を隠している

仲間外れ達の行列

並んだままで待つ答えで

僕は僕を どう救える


僕の奥 残ったひと欠片

時計にも消せなかったもの

枯れた喉を 振り絞って

いつか君に伝えたいことが


失くしたくないものがあったよ

帰りたい場所だってあったよ

君のいない 世界の中で

君といた昨日に応えたい


飾られた古い絵画のように

秒針の止まった記憶の中

鮮明に繰り返す 君の声が

運んできた答えを まだ

しまっていた言葉を 今 探している

 

あなたが前に進もうが立ち止まろうが、どこを取っても決めてきたのはあなたなのです。

 

過去のあなたが何かを諦め、別の道を選んだのも結局はあなたの選択です。

 

であれば、今のあなたが過去のあなたに向かって伝えてあげられることは何なのでしょうか。

 

「あの時こうすれば良かっただろう」とか後悔の言葉ではありません。

 

「あの時この選択をしたから今の自分はこんな素敵な生き方をしているんだ」と胸を張ってあげることではないでしょうか?

 

どんな時だって「失いたくないもの」「自分が居たい場所」作ることはできるはずです、あなたが宇宙の中心なのですから。

 

過去のあなたが無駄にならないように今のあなたがどう生きれば胸を張れるのか、そういうことをずっと探して、みんな同じように生きているのです。

 

たった一瞬一瞬の選択を繰り返して、見逃したり、何とか掴み取ったり、それの繰り返しを悩んで悩み抜いて今のあなたがあるのです。

 

 

だから、今の一瞬をちゃんと掴めるようにいつだって心の奥でより良い選択をしようとする、賢明なあなたが何よりも素晴らしいのです。

 

 

昨日より今日、今日より明日

後悔先に立たず。

 

とは良く言ったもので、過去の自分がやらかしたことがフラッシュバックして「あーーーーー!!!」ってなることが無限にあります、僕は。

 

これって、無駄ではなくて、次はこうならないために、とかだったらもっと良くなるようにこう頑張ってみようとか次のステップに非常に大事になってきます。

 

嫌で辛い思いでも、何で辛いんだろう、どうしたら辛く無くなるんだろうって考え実行し、もしそれが辛くなくなったら、過去の自分があったからこそ乗り越えられるし、過去の自分に胸張ってドヤ顔できると思いません?、やってやったぜ、みたいな。

 

そんなことを繰り返していけば、きっとあなたの人生は輝かしいものになるんだろうなと思います、過去は無駄ではない。

 

 

そんな感じで、今日はこの辺で。

 

ではまた!

 

イノ

 

以前に書いたAuroraの歌詞のリンクしているためオススメです!

 

歌詞解釈一覧はこちら>>

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