ギターのネック調整

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ギターのネック反りを自分で確認してみよう【調整の仕方も】

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イノ

ギターってパッと見は分からないけど、実は日々形が変化しているのです。

 

言わずもがな、ギターは木材で出来ていますので湿度や気温の影響を受けて元の状態と変わってしまいます。

 

その中でも一番変化を受けやすいのがネック。

 

弦の張力はおよそ70キロ掛かっていると言われていて、それがずっと張られていたら、そりゃネックも耐えれないよなって感じです。

 

そして、ギターを弾いていると気になりがちなのが弾き心地。

 

ネックが少し反ってしまうだけで弾きやすかったあの頃のギターとはかけ離れた別人、いや、別ギターになってしまうのです。

 

今回はネックが反っているか手軽に確認する方法と調整方法を記録していこうと思います。

 

 

ネック反りの確認方法

 

まずは下の図のように6弦の1フレットと6弦の一番高いところのフレットを押さえてみましょう。

ネック反りの確認

 

そして12フレットを6弦の隙間を見てみましょう。

ネックの隙間

カメラの画質があまり良くないので見にくいですが、ほんの少しだけ隙間が見えます。

 

ネックの横に白い丸が2つ付いている所が12フレットです。

 

この隙間がほんの少し、、よく見たら隙間があるな、くらいがネックがおおよそ真っ直ぐな状態と言われています。

 

よくハガキ1枚分くらいの隙間とか言われますが、それくらいの薄い隙間ということです。

 

この隙間が明らかに何ミリも空いていたり、全く隙間が無く、ベッタリフレットに付いているとネックの状態が変化しているということになります。

 

目視では隙間はほぼないけど、1フレットを左手で押さえて、一番端のフレット右手の小指で抑え、12フレット辺りを上からちょんちょんと押してあげて、多少隙間を感じればベスト。

ムスタ

 

次はネック反りの種類を見ていきましょう。

 

 

ネック反りの種類(2種類)

ネック反りには大きく分けて2種類あります。

 

順反り

順反りの画像

先程の調べ方で隙間が大きく出来ていた場合は「順反り」ということになります。

 

弦の張力により凹ように曲がってしまう現象です。

 

これだと弦高が高くなり、弾きにくく、特にハイポジションのフレットが抑えにくくなります。

 

使用する頻度の高いギターはこちらの症状が出ることが圧倒的に多いです。

 

逆反り

逆反りの画像

その名の通り先程の反りとは逆の反り方をする「逆反り」です。

 

長年弾いていなかったギターとかに現れる症状です。

 

ネックが弦とは反対側に反ってしまうので音づまりや最悪の場合、音が出なくなってしまう場合もあります。

 

 

調整の仕方

ギターはネックが反ることが前提で作られていて、調整が出来るようになっています。

 

トラスロッド画像

少し雑な描き方ではありますが、上の図のようにネックの中には「トラスロッド」という若干曲がった鉄の棒みたいなものが埋め込まれています。

 

これを回してあげることで反ってしまったネックを力技で真っ直ぐに戻すということができます。

 

どこから回すのかというと

サウンドホール側トラスロッド

サウンドホールの内側や(こちらは六角レンチで回せます。)

 

ヘッド側トラスロッド

ヘッドに付いているフタを外すと、トラスロッドのネジが出てくるものも一般的です。

 

こちらは⬇の様なボックスレンチを使って回せます。

 

六角レンチ

六角レンチは100均で売っている⬆こんな感じのもので大丈夫です。

 

このセットだと左から3番目の太さのもので回せます。

 

 

順反り、逆反り、トラスロッドの回す方向

順反り、逆反りそれぞれの症状に合わせて回してあげる方向が決まっています。

 

順反り調整の画像

順反っている場合は穴(ネジ)と向かって時計回りに回してあげます。

 

イノ

この回す時はゆっくり慎重に。感覚の分からない最初の内は時計の0時から2時くらいで少しずつ回して調整してあげましょう。

 

思い切りグイと回すとネックにも負担が掛かります。

 

ちょっと回すだけでもかなり反りが改善されますので微妙な反りの場合は更に慎重に行ってあげましょう。

 

逆反り調整の画像

逆反っている場合は反時計周りに回してあげましょう。 

 

順反りで回しすぎた場合でもこちらに回せば戻せますので安心を。

 

 

ポイント

回す方向は六角レンチ、ボックスレンチを使っても同じです。

 

 

今回は弦を外して回していますが、いつもは横着して弦をダルダルに緩めたまま調整しています。

 

その方が調整して→弦を張って高さを見て→調整してってすぐ出来るので早いですね。

 

でも、何回か繰り返してしまったら弦が切れてしまうなんてこともありますのでお気をつけください。

 

 

まとめ:ネック反りは弾き心地の大敵

イノ

いくらサドルを削って弦高を低くして弾きやすくしたとしても、ネックが反っているとその調整の意味が半減してしまうんです。

 

弦を交換する際に気づいたら先程の確認方法で確認してみて、真っ直ぐではなければ調整してあげる、くらいの弦交換時のルーティンに組み込んであげると良いですね。

 

せっかく練習してきた曲も弾き心地のせいで最大のパフォーマンスが出せないとなると悔しいですからね。

 

ギターはいつでも最高のコンディションで弾いてあげましょう!

 

その方がきっとギターも喜びます。

 

皆様の参考になれば嬉しいです。

 

ではまた!

 

イノ

 

関連:【ギター】弦やボディのお手入れ方法とメンテナンス用品

 

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