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BUMP OF CHICKEN Ever lasting lieの歌詞:考察 嘘が生み出す生きる価値

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8月の弾き語り課題曲として挙げていた、BUMP OF CHICKENの「Ever lasting lie」を先日You Tubeにて投稿したので毎回の如く、歌詞について考えていこうと思います。

 

タイトルを直訳すると「永遠に続く嘘」

 

「嘘」といえば、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか?

 

悪い事をした時に隠そうとするための「嘘」

誰かを陥れようとする時の「嘘」

誰かを守るための「嘘」

はたまた自分を鼓舞するための意地の「嘘」

 

などなど、良い悪いは人それぞれですが、たくさんの嘘の形があります。

 

今回この曲で描かれる嘘はどの様な嘘なのでしょうか?

 

 

作詞の藤原さんは過去に

 

「自分は暗いままで終わる歌詞は書いていない、全てハッピーエンドになる様に曲を作っている」

 

というようなニュアンスのことを言っています。

 

 

「Ever lasting lie」は一見すると悲しく誰も救われないような終わり方をしている様に見えるのですが、藤原さんの言葉の意味はどういうことなのでしょうか。

 

では、歌詞を見ていきましょう。

 

歌詞はある男女の物語を元に進んでいきます。

 

 

必死に砂漠を掘り続ける男

砂の海で 錆びたシャベルを持って

まるで闘う様に 夢を掘る人

赤く燃える太陽に 身を焼かれても

必死で這い上がろうとする

 

夢を掘る人、この曲の主人公。

 

砂漠で灼熱の太陽を気にも留めないで一心不乱に掘り続ける。

 

彼の目的は一体何なのでしょうか。

 

 

愛する人の 命に値がついた

そこら中に頭を下げても 足りなくて

「石油でも掘る以外 無いんじゃないの?」って

皮肉を本気にして飛び出した

 

この世界は人間が人身売買に掛けられる世界なのでしょう。

 

彼の恋人が誰かの元へ売られてしまいます。

 

恋人を取り戻すための大金はなく、他人から言われた「石油でも掘り当てて取り返すしか無いんじゃないの?笑」

 

という茶化されたことを真に受けて、主人公は必死に砂漠を掘り続けていたのです。

 

 

実際に掘り出したのは、、?

でも 掘り出したのは 長い年月

 

砂漠を掘っても、石油は出ることはありません。

 

ただただ時間が過ぎていくだけです。

 

主人公は自分の運命に抗います。

 

「Sir Destiny、アンタ、人の命を転がして

大層楽しいだろう?

笑えよ 見てるんだろう?

この俺がジタバタもがいてるのを」

 

運命に「様」を付けて、啖呵を切る主人公。

 

他人に言われた言葉を勢いに飛び出したが、薄々分かっていたのかもしれない、不可能ということを。

 

ただ主人公にはこうするしかなかったのです。

 

自分の運命をどれだけ呪おうと自分の行動が正解か分からなくとも恋人のために動くしかなかったのです。

 

しかし、石油は出ることなく時間だけが過ぎていきます。

 

 

恋人は彼を待ち続ける

死んだ街で 夜のドレス纏って

作り話の様な愛を 売らされる人

誰かの胸に腕に 身を預けても

心は ただ一人を待つ


愛するあの人は 優しく嘘をついた

「二人は大丈夫 明日を信じて待っていてくれ」

「信じられる要素なんて どこにあるの?」って

思いながらも その言葉を おまじないの様に


呟き続けた 長い年月

 

2番からは恋人目線。

 

自分の体を売られても、主人公を待ち続ける恋人。

 

「大丈夫だ、必ず君を救いに戻ってくる」

 

主人公から受けた言葉を心にずっと留めたまま、苦しい日々を乗り越えます。

 

壮絶な運命を抱えた恋人にはたった1つの生きる希望。

 

恋人も石油を掘り当てる、なんて不可能だと分かっていたと思います。

 

ただ恋人も待つしかなかったのです。

 

主人公の言葉が本気なのか、「嘘」なのか、分からない。

 

嘘だとしても恋人にとっては「生きる希望の嘘」だったのだと思います。

 

 

運命でも揺るがない心

「Sir Destiny、アナタでも、この気持ちは動かせないでしょう?

幾度目の朝も 変わらず 優しいあの嘘を思い出してる」



夢を掘る人 それを待つ人

定めよりも 互いを信じていた

 

大きな障害が訪れようとも主人公からの言葉を繰り返しながら気持ちを保ち続ける恋人。

 

石油が出るという「嘘」も明日を信じて待っていてくれという「嘘」もお互いには運命に抗うための「希望の嘘」なのです。

 

 

嘘を信じ抜くという話はBUMP OF CHICKENの楽曲「バトルクライ」という歌詞にも現われています。

 

自分にひとつウソをついた「まだ頑張れる」ってウソをついた
ここが僕のいるべき戦場 覚悟の価値を決める場所
思いを込めれば誇れるだろう 望めば勇気にもなるだろう
ひとつのウソにさえすがる僕のそのウソが誓いに変わる

 

真実や真理から目を背けても、自分の生きる価値を決めるのは自分自身です。

 

主人公も恋人もこの運命からは這い上がることは無理だと感じていたのかもしれません。

 

しかし、心の奥に秘める思いを持ち続けることで運命に負けず二人は生きることが出来るのです。

 

 

長い時を経て恋人は死へ、主人公は、、、

とある街の小さな教会で

優しい長生きおばあさんが 眠りについた

ろくに動けなくなってからも 毎朝 何かを呟いて 微笑んだ

砂の海で 折れたシャベルを持って

作り話の様な 夢を掘る人

刻まれた皺の奥の 瞳は未だ

必死で ただ 必死で


掘り出したのは-...

 

石油を掘り起こせないまま、時間が過ぎ、恋人は永遠の眠りにつきます。

 

その前までも主人公から受けた言葉を呟き続け、最後を迎えました。

 

恋人は一度も運命に折れず、信じ抜くことを貫けたのです。

 

 

その頃主人公は未だ砂漠を掘り起こしています。

 

歳を取ってしわくちゃの顔のその瞳は掘り始めた頃と同じ、いや、それ以上に必死な目をし続けています。

 

 

長い年月で掘り出したのは

「Sir Destiny、アンタ、俺を見てるか
「もう飽きた」なんて 言わせないぞ
今にも 夢を掘り出して 見事悔しがらせてやる」

「Sir Destiny、俺の夢って何だったっけ?
何が ここまで俺を動かしていたんだっけ?
大事な何かを待たせていたような...」

夢を掘る人 それを待つ人
幾つもの夜を 乗り越えた嘘

 

主人公は石油を掘り当てて、恋人を救うという目的は忘れてしまっています。

 

一見すると恋人がかわいそうに思えていきますが、

 

 

主人公だって途中で諦めて、自分の人生を勝手に歩むことだって出来たはずです。

 

恋人もそう、主人公の事を忘れて、他にお金持ちの人のところへ泣きついて行けば運命が変わっていたかもしれません。

 

ただ、恋人は最後まで主人公の「嘘」を信じ抜き、主人公は目的を間違えてしまうくらい死ぬ覚悟で恋人のために掘り続けたのです。

 

お互いを裏切ることなく、最後まで信じ抜くことができ、運命に勝つことが出来たのです。

 

長い年月、掘り起こしたのは、お互いの絆を貫けたこと。

 

これが藤原さんの描いた物語のハッピーエンドなんだと僕は思います。

 

 

最後に:幾つもの夜を乗り越えた嘘

たったひとつの「嘘」でどんな暗い夜(辛い出来事)でも希望を持って生き抜くことが出来た。

 

恋人は主人公を待つ毎日、辛かったことでしょう。

 

嘘を付くことはいけないことだけではありません。

 

自分が限界を迎えようと「まだやれる、諦めてやるもんか」と付くキレイな嘘も確かにあると思います。

 

そういった「永遠に続く嘘」、弱くても強がって生きて、その「嘘」が自分を鼓舞する勇気や誓いに変わるということを教えてくれる歌詞なんだなと個人的には解釈しております。

 

 

今回はこの辺で。

 

ではまた!

 

ino

 

You Tubeにて弾き語りしました!

 

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