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時空かくれんぼの歌詞の意味:考察【BUMP OF CHICKEN】隠さないから探さなくてもいい

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BUMP OF CHICKENのアルバム「orbital period」に収録されている楽曲、【時空かくれんぼ】

 

このアルバムがリリースされた当時、タイトルを見た時には今までのBUMPとは一味違う雰囲気をビシビシと感じさせてくれた一曲だと思います。

 

果たして、このタイトルに込められた意味とは、そしてこの曲でBUMP OF CHICKENが伝えたい事とは一体どんな事なのでしょうか。

 

 

歌詞解釈一覧ページはこちら>>

 

人生は安心と不安、希望と絶望が繰り返すもの

安心すると 不安になるね 例えば 今
 
だから今を 未来の外れに 置いて忘れよう
 
そう思った過去 繰り返した 今

 

温かいものは 冷めるから それが怖くて 触れられない
 
貰わなければ 無くす事もない
 
もういいかい 過去 まぁだだよ 今

 

どれだけ今の自分に満足していようと、今が成功していようと人間というのはその中から「こうなったらどうしよう」という気持ちを見出してしまう人がほとんどです。

 

仕事が上手くいっていても周りから妬まれたり、家族円満な家庭でもこの家族をこれから先も不自由なく守っていけるのだろうかという不安。

 

夢を必死に追いかけて成長している自分を実感しても、それが本当に届くか分からないという希望と絶望。

 

 

そんなことを考えてしまう自分はきっと悪い事なんだ、そう思ってこの曲の主人公はそんな自分を進む道の先に置いて隠していこうとします。

 

ですが、結局そんな自分を切り離すことは出来ず、繰り返してしまう今に出会ってしまいます。

 

 

捨てられないなら今の自分を空っぽにすればいい、不安になるくらいなら満足や希望を追い求めなければいいんだ。

 

それが永遠の安心に繋がる、何も考えなくてもいい自分になれる最善の策だと主人公は考えます。

 

 

「もういいかい」

 

気持ちは決まったのかい?

 

「まぁだだよ」

 

結局ここではまだ決められずにいるようです。

 

 

あなたの世界の中心はあなた自身

隠れる場所は どこであろうと 常に世界の中心だから
 
すぐに見つかって オニにされるよ ずっと探す側の かくれんぼ

 

未来に怯える自分を隠して、忘れようと結局は自分の外に出して隠すなんて事は決して出来ません。

 

そんな自分をひと時忘れたとしても、必ず同じような気持ちの自分が現れてしまいます。

 

隠しても(隠れても)いつかは必ず捕まるかくれんぼ。

 

 

君に会わなきゃ良かった 何も言わなきゃ良かった

 

そんな僕が嫌いな君に出会ってしまったことを後悔をしてしまいます。

 

こんな繰り返しをしてしまうダメな自分にどうしてなってしまったんだろう。

 

しかし、この隠してしまう自分は本当にダメな自分なのでしょうか?

 

 

本当に怖いものは何?

輝くものは 照らすから それが怖くて 近寄れない
 
見つめなければ 見られたりしない
 
泣かなかった 過去 泣きそうな 今

 

僕にとって怖がっているものは安心を求めて、不安と戦いを繰り返している君です。

 

不安に苛まれて、傷付く事が嫌だから。

 

しかし、過去の自分はそれを繰り返していた時もありました、涙を流さずに。

 

不安もあるけど、見ている方向も違いました。

 

絶望すると 楽になるね 例えば 今
 
だから今を 未来の果てまで 傘代わりにして
 
逃げてきた 過去 捕まった 今

 

僕は気付いてしまったから怖くなるのです。

 

何で不安は無くならないんだろう、安心があるから不安を見つけてしまうんだと。

 

変わらずに必死に過去の自分から逃げます、しかし、結局は捕まってしまうのです。

 

本当はどうするべきか分かっているから、また出会ってしまうのです。

 

 

本当にあるべき自分とは

隠れ上手な 自分であろうと 探す役目も自分だから
 
また見つかって オニにされたよ ずっと僕と僕とのかくれんぼ

 

隠して忘れようとするのに、どうして見つけてしまうのでしょうか。

 

どうして隠した自分に見つかってしまうのでしょうか?

 

 

それは安心を追い求めて不安と格闘し、乗り越えていく自分も

 

戦いに怯えて何もかも捨ててしまいたくなる自分も

 

全て引っくるめて結局はあなたに必要な自分だからこそどちらも生まれてくるのです。

 

怖かったら逃げても良いのです、前に進みたくなったら進めば良いのです。

 

 

隠れた方が叫ぶ「もういいかい」何度目の事
 
探す方はお馴染み『まぁだだよ』
 
「なぁ、お前さ」「二択問題なんだぜ」「時間制限あるんだぜ」
 
『そんなの解ってるよ』胸を張って 怖れないで 叫びたいよ

 

ここで「二択問題」という問題が出てきます。

 

これは不安と格闘する自分を捨てるか、捨てないか、という二択問題ではありません。

 

 

自分の中のものは何も捨てない、一緒に生きていく

温かくて輝いている君を 怖がる僕を 見つける未来を
 
仕留めるために せーの!で叫ぶよ
 
もういいかい 過去 『もういいよ』 今
 
 
隠れる場所は いつであろうと 僕の心の中だったけど
 
君を見つけて 君に隠すよ ずっと探さなくていい かくれんぼ
 
君も怖いなら 僕に隠れて 何処も探さなくてもいい ここにあるよ
 
すぐに行けるよ なぜなら僕は 君の心の中で かくれんぼ

 

僕は不安が怖いのではなく、不安と格闘し苦しみながらでも必死に前に進み続ける自分が怖かったのです。

 

でも、僕は解っています、何もかも封じ込めても、そこからまた不安を見つけてしまうことを。

 

だからこそ、前に進む温かくて輝いている君は必ず必要な僕なんだと。

 

隠れた方はずっと前から「もういいかい」と準備をしてくれいたのです。

 

 

隠す・捨てる または 見つける・持っておく、の二択ではありません。

 

不安を怯える僕が表に出るか、前に進む勇気を出す僕が表に出るかの二択なのです。

 

 

輝いている君だって、疲れて表に出たくない時だってあるでしょう。

 

それなら怯えたっていい、僕に隠れて代わりばんこに生きていけばいいじゃないか。

 

ずっと怯えなくてもいい、勇気が出せる時にまた君に出てきてもらえばいいじゃないか。

 

 

どっちが本当で良いかなんて、探さなくてもいいのです。

 

悩んでいるあなたがいるから、前に進まなきゃと勇気を生み出す事ができる。

 

その繰り返しであなたを、あなたの歩幅で前に進めてくれているのだから、一緒で良いのです。

 

 

君に会わなきゃ 今すぐ会いに行かなきゃ
 
急いで行かなきゃ もう一度 ちゃんと言わなきゃ

 

隠して遠ざけていた君に何を言おうとしているのでしょう。

 

それはきっと最初に君に言ってしまった事と逆の事。

 

 

『君に会えて良かった あの時声を掛けて良かった 一緒にいてくれてありがとう』

 

 

とても近い時空のやりとり

時空、なんていうととても壮大な出来事のように見えますが、この曲に関しては一番近い自分の時間と心の空間のお話でした。

 

表裏一体。

 

自分のペースで良い、僕が長い時間頑張っても良いし、君が頑張っても良い。

 

ずっと元気じゃなくても良いのです。

 

今を生きているあなたを引っくるめて応援してくれる、BUMP OF CHICKENらしい歌詞だと改めて鳥肌が立つ歌詞ですね。

 

 

今回はこの辺で

 

ではまた!

 

ino

 

 

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