1本のギターを弾き込むことって大事だと思うんだけど、2本以上持つ意味ってあるのか?
色んな曲に挑戦したり効率を考えたりすると2本以上ギターを持っておく事はメリットが大きいよ。
サブギター、単なる予備のギターと思われがちですが、しっかりと役割を与えてあげることでメリットがたくさんあります。
今回はサブギターを持つメリット・デメリットや2本目に選ぶためのポイントなどを記録していこうと思います。
サブギターを持つメリット・デメリット
メリット
・メインとは別タイプの音色のギターを扱う事ができる。
・メイン故障時にも対応ができる。
・メインの部品などの消耗が抑えられる。
・ライブ時など多様なチューニングもすぐ切り替えられる。
デメリット
・追加費用がかかる。
・メンテナンスの手間が増える。
・置き場所を取る。
・弾き心地や慣れ具合でパフォーマンスに影響が出る。
・ライブ時などは荷物が増える。
大きなメリット・デメリットは表の通りです。
メリット・デメリットを合わせてサブギターの用途を解説していきます。
メインとは違う音色の扱う事ができる
さまざまな曲を弾きたい人であれば、ギターの音色がパワフルだったり、繊細で煌びやかだったり、倍音が多めが良いのか、レンジが狭めが良いのか、曲の雰囲気に合わせて演奏したいですよね。
そういった時にサブギターを持っていると表現の幅が広がります。
僕もアコギに関しては2本所有しているのですが、それぞれ特徴の違う物を選んでいます。
メイン:Gibson J-45
サウンド
サブギター:Headway HEC-55R
サウンド
聞いていただくとそれぞれ個性が違う事が解ってもらえると思います。
個人的にはメイン、サブと明確に分けている訳ではないのですが、基本的にはJ-45の方が音の抜けが良く、パワフルなサウンドも出しやすいので弾き語りがしやすいのでメインにしています。
逆にHEC-55Rの方は音の広がりが大きく、煌びやかで柔らかい印象も出せるのでバラードやローテンポの曲などには非常にマッチすると考えています。
こんな感じでサウンドの違いをギターに持たせて、曲ごとに合わせてあげると納得のいく演奏に繋がります。
故障時・メンテナンス時にもギターが弾ける
フレットやナット、サドルなどは弾いているとどうしても消耗してくる部分です。
フレットや指板に関しては交換ともなると1、2ヶ月返ってこない、なんてことも普通にあります。
そんな時に1本しかギターを持っていないとなると全く弾けなくなるので困りますよね。
追加費用は掛かってしまいますが、弾けない期間ができてしまうと練習の継続やライブもできなくなってしまうので最大限ギターを楽しみたい方はサブギターを持っておいて損はないと思います。
ライブ時など多様なチューニング、音色に対応可能
例えばライブや配信演奏などの時にレギュラーチューニングから半音下げチューニングの曲の流れがあったら、チューニングの時間はお客さんを待たせてしまうことになりますよね。
曲から曲への雰囲気があったり、ライブでは持ち時間もあったりするので時間を有効活用するためにもサブギターで調整することも大事です。
置き場所や荷物の運搬には手間が増えますが、パフォーマンスを上げるためには非常に役立つサブギターです。
自宅での置き場所に困ったら壁掛けをしてみるのも手です。
賃貸でもギターを壁掛けして保管、すっきりと飾っておける方法があるので参考にしてみてください。
賃貸でもギターを壁掛けしたい!【壁に穴を開けない簡単な方法と壁掛けのメリット】
サブギターの選び方
大事な事は役目をしっかりと持たせてあげられるギターを選ぶこと。
ポイント
・メインとは違うボディのサイズや形を選ぶ。
・メインとは違う素材、音色のギターを選ぶ。
それぞれ細かく解説していきましょう。
メインとは違うボディのサイズや形を選ぶ
ギターは正面から見ると似たような形をしていますが、横から見ると実は結構違います。
ボディサイズの種類
・現在のよく使われるボディサイズは「ドレッドノートサイズ(Dサイズ)」、「OOOサイズ(トリプルオーサイズ)」の2種類。
・小さいサイズのOOサイズ(ダブルオー)やOサイズ(シングルオー)など、ミニギターに値するギターもある。
O→OO→OOO→ドレッドノートの順番でボディサイズは大きくなり、音量が大きくなったり低音が強調されるなどの特徴が出やすくなります。
もしメインのギターが小ぶりなOOOサイズで「もっと迫力のあるサウンド足りていないな」と感じるならドレッドノートサイズのギターを探してみよう。
出かけた時にも気軽に弾きたいって方には小ぶりで持ち運びやすいミニギターなどもありますので重要視するポイントを考えて選びましょう。
2枚めの写真でボディの右上がえぐれているような形になっている形状をシングルカッタウェイといいます。
弾き語りではあまり使いませんが、12フレット以上を使ってフレーズを弾いたりする時はここにボディがあると弾きづらいのでこの形状が適しています。
ソロギターや弾き語りでもアレンジでフレーズを入れたりする場合はカッタウェイのギターを選ぶと良いでしょう。
使用木材の違うギターを選んでみる
アコギのほとんどが木材を使ってできているのは常識ですが、ボディの木材は大きく分けて3つに分かれて作られています。
トップ(表面)、サイド(枠組み)、バック(背面)の3つに分かれていて、各メーカーがさまざまな組み合わせてギターを作っています。
よく使われる木材
・スプルース
・ローズウッド
・マホガニー
・メイプル
トップ材の多くは「スプルース」がよく使用されます。
サイド&バックでよく見かけるのは次の3つです。
木材 | 特徴 |
ローズウッド | 音の広がりがあり、煌びやかな音色 |
マホガニー | 音の抜けがよく、軽く、よく言えば疾走感のある音色 |
メイプル | 音は硬く、アタック感の強い音色 |
音色の違うギターを持つことでどちらか一方ばかり弾いてしまうことも避けられるので、木材違いのサブギターを選ぶのはかなりおすすめです。
まとめ:サブギターだけどサブではない
要するにメインの足りないところを補ったり、メインが故障したりした時に代わりになるギターがあると安心ってことだね。
決してたくさんギターを持つ必要はない。
自分の表現したい演奏をイメージを想像したり、よく使うシーンを想定してサブギターで環境を強化していこう。
メインギターはドレッドノートサイズ、サブギターはOOOサイズで使い分けています。
木材もスプルースやマホガニー、サブはオールローズウッドで音色も分かれています。
メインとは違うギターを使えることで表現の幅が広がるだけではなく、ギターを弾くことも楽しくなると思いますのでサブギターを検討してみるのはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
ではまた!
イノ